サイトトップ > 疾患による乳児の便秘
疾患による乳児の便秘
新生児の中でも、特に母乳の新生児の場合は、母乳にはカスが殆どなくて吸収されてしまうので3~4日排便がないということは珍しくありませんが、5日を過ぎるとお腹が張って、食欲が落ち、時には吐いてしまうこともあります。
新生児から続いている便秘で疾患を想定した場合は、ヒルシュスプルング病など腸の先天的な病気の可能性が挙げられます。こういった病気の場合は、他の症状もみられ、栄養状態や発育状態もよくないことがあるので、早急な対処が必要となります。
便が硬くなると、肛門部が痛むために乳児の場合でも排便を我慢するようになります。便は直腸に便を長い間溜めておくと水分が吸収されてしまって更に便が硬くなります。
このような状態になると排便しようとしても肛門が痛みますし、いきむ努力が必要になるので、便秘の悪循環が生じるのです。こうした便秘に伴う諸症状ですが、腹部の膨らみ、ガスによる腸の膨満現象、食欲不振、不機嫌になる等の他にも、便秘が長期化すると、体重の増加不良も起こります。
年長児でも、食欲不振、腹部不快感、胸やけ、げっぷ、口臭、反復性の腹痛等があり、更には頭痛、頭重感、注意力減退、全身倦怠感や、悪化した時には、肛門裂、痔核、下血、尿路感染症の原因にもなるので気をつけなければなりません。
乳児の便秘解消法